好意を伝える座り方【好意を伝える聞き方テクニック】
意中の相手との心の距離は、
座席の選び方によってある程度はかることができます。
アメリカの心理学者スティンザーによって、
提唱された3つの心理法則があります。
(1)以前、対立があった人は正面に座る
(2)ある発言の次の発言は、反対意見が多い
(3)議長のリーダーシップが強いと参加者は隣の人と話す
逆に、リーダーシップが弱いと参加者は正面の人と話す
これらをスティンザー効果と呼びます。
スティンザー効果は小集団での会議を想定していますが、
2人きりで食事に行ったときにも応用できます。
(1)より、相手の真正面に座ることは敵対関係、
もしくは競争関係、ビジネス関係を意味しますから、
親しくなりたい相手なら、相手の横に座ることです。
なぜなら、横に座ることで二人で同じ景色を見ることになり、
チューニング(心の同調)を助けるからです。
それに、表情が読まれず相手が安心するということと、
二人の距離と心の距離を同時に縮めるという狙いもあります。
しかし、横に座るといってもこれはあくまで理想であり、
出会ったばかりだったりカウンター席でない場合には、
横に座るのは不自然極まりないですよね…?
そこで、4人掛けのテーブル席に二人で座るときは、
相手の対角線上に座り真正面を避けることが有効です。
しかしながら、対角線上の席に座ってしまうと、
相手によっては、こちらの好意を逆に受け取りかねません。
「なんで、正面に座らないんだ…?」
潜在意識に働きかけるという観点からすると、
このように相手に考えさせた時点で、それまで築き上げた
ラポール(信頼関係)がリセットされる恐れもあります。
※詳しくはこちら
そこで、やむを得ず正面に座らなくてはならないときには、
相手の正面に座りながらも、あなたの体を
相手に対して少しだけ斜めに傾けてみましょう。
相手と平行に向かい会うのではなく、
いくらか角度をつけて座ってみてください。
このとき、あなたが本当に大好きな相手だったら、
あなたの左側(心臓)を相手に預けるように。
すると、あなたの好意が相手に伝わりやすくなります。
そして逆に、あなたが相手の気持ちを探りたいのなら、
あなたの右側を相手に向けるように。
すると、相手の左側を観察しやすくなるうえに、
あなたの本音を(ある程度)隠しておけます。
これは、人は左側に本音が現れることを応用した
人間観察テクニックです。
※詳しくはこちら
「相手と真正面(平行)ではなく、角度をつけて座る」
テクニックとしてはなんとも地味で派手さはありませんが、
ラポールを築くテクニックは、ボクシングで言ったら
ジャブみたいなものです。
相手との距離感をはかりながら
コツコツと積み上げれば積み上げるほど、
試合の終盤(人間関係の構築)で活きてきます。
人生のゴングはまだ鳴ったばかり!
さあ、さっそく今日から
コツコツとジャブを積み重ねていきましょう!
ザ・聞き上手!
・さりげなく決めている座る位置でさえ、
相手の潜在意識に影響を与えていると心得よ
・相手と真正面(平行)ではなく、角度をつけて座る好きな相手にはあなたの左側を、
これからの関係の相手にはあなたの右側を向ける
