安い買い物ほど高くつく?【希少性】

前回のお話では、販売者側が意図的に
競売、タイムセール、バーゲンセールなどによって
競争相手をつくることでお客の競争意欲を刺激し、
それを購買意欲につなげている、ということでした。

私たち消費者は、他者との競争にまき込まれるうちに
ひとつ、「大きな勘違い」をしてしまいます。

それは…

…の前に、想像してみてください。

スーパーにおばちゃんが買い物に来ています。

必要なモノをカゴに入れレジに向かったそのとき、
あるコーナーに人だかりが出来ています。

のぞいてみると、タイムセールスということで、
1袋100円でニンジンのつめ放題をしているとのこと。

あと5分でセールが終わるため、
「このタイミングを逃したら、もったいないわ!」
と、迷わず人ごみにフェードインしていきました。

3袋いっぱいにニンジンをつめたところでタイムアップ。

300円で20本近くニンジンが手に入れば、
相場から見てもだいぶ安上がり。

「賢い買い物ができたわ!」と満足げのおばちゃん。

感情的判断のデメリット

買い物に満足していればそれもいいのですが、
ひとつ、おばちゃんが犯した「大きな勘違い」があります。

それは欲求の勘違いです。

商品のメリット・デメリットを吟味した上で、
その商品を手にして時間が経ってからも
買ったときと満足度は変わらない買い物であれば、
合理的で理性的な買い物といえます。

理性的な買い物をしたときの人の欲求は、
使ったり、さわったり、食べたり、人にあげたり
その商品を体験して得られる満足からきています。

一方、希少性のマジックにかかって
感情的な買い物をしてしまった人の欲求は、
商品をただ手に入れること(所有欲)からきています。

おばちゃんは希少性のマジックにかかってしまい、

・ニンジンを使った料理が食べたいか?
・ニンジンを20本使い切れるか?
・20本食べても飽きないか?
・お隣におすそわけするつもりか?

を考えずに、「手に入れたい!もったいない!」という
感情だけでニンジンを20本手に入れてしまいました。

結局、料理に使い切れずに捨ててしまったり
毎日食べているうちに飽きてしまったりすれば、
安上がりで賢い買い物だと思っていたことが
実は、愚かな買い物だったということになるでしょう。

ただ、後からでも自分のしたことや
感情に気づけばいいほうです。

もしも、自分のしたことや感情に気づかないままだと、
「所有すること」「満足」と勘違いして
同じ行動を繰り返すのが関の山です。

自分を本質的な満足させるモノが分かっていないので、
一時的な満足感を得られる所有、つまり、買い物を繰り返すのです。

逆にいうと、私たちに対しての販売者側の狙いは、
制限による興奮を、購買意欲と勘違いさせることでしょう。

ご用心あれ!

(後日談)

買いすぎたニンジンはスタッフがおいしくいただきました。

心理テクニック

・人は希少性のあるモノにほど、価値を置きやすい

希少性は、意図的につくりだすことが出来る

希少性をより効果的に使うなら競争相手をつくれ

希少性による興奮購買意欲は勘違いしやすい

引き寄せの法則 引き寄せの法則

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