心理的リアクタンスとは【希少性】

希少性とは、
手に入りにくくなるとその機会がより貴重なものに思えてくる
という心理でした。

では、なぜ人は手に入りにくいものに
より価値を置きたがるのでしょうか?

二つの理由が考えられます。

一つ目の理由は、私たちは希少なモノや残り少ないモノは
実際、価値があるものが多いと学習してきたからです。

「金やダイヤモンドや石油は埋蔵量残り○年」

と、よく言われますが
「価値があるものには限りがある」という説が
私たちの頭に刷り込まれています。

(埋蔵量は価格を吊り上げるための
策略という話もちらほらあるようですが…

残念ながら、私たち庶民は
真実を知りようがありませんが。

詳しくは、武田邦彦教授のブログをご覧ください。

⇒ 『40年前から、金の埋蔵量は19年?』

二つ目は、心理的リアクタンス(反発)という
理論で説明できます。

心理的リアクタンス(反発)とは、心理学者のジャック・ブレームが提唱した
人は自由を制限されると反発し、より自由に執着する
という理論です。

心理的リアクタンスで説明できるものとして
有名なのは、ロミオとジュリエット効果と呼ばれる
心理効果です。

ざっくり説明すると…

いいとこ育ちのロミオとジュリエットは、
親同士の仲がよろしくありません。

ロミオとジュリエットが付き合っていると知ると、
躍起になって、二人の仲を引き裂こうとすらします。

こうして自由を制限された二人は
その障害(親たちの妨害)に反発(リアクト)するように、
よりいっそう燃え上がる恋に落ちます。

そして最後には、ロミオとジュリエットが自由に対して
執着した結果として「自由を表現」することになります。

「人が自由意志を持つ(最後の)証明」である
自殺(心中)を選択したのです。

(私は、個人的に自殺に関して、否定も肯定もしません)

ロミオもジュリエットも今の日本に生まれていれば、
おそらく、これほど燃え上がる恋はせず、

「超ロミオ、やばいむかつくんだけど~」

「ジュリエットのやつ、マジ男癖わりぃんだよ」

と、友達にグチをこぼす程度の
かわいい付き合いをしていたのかも知れません…

卒業

ロミオとジュリエット効果について知ると、
この「卒業」という映画の有名なラストシーンの
見方が変わります。

(あらすじ)

大学を優秀な成績で卒業したエリート、ベンジャミン(ダスティン・ホフマン)。

父親の友人である人妻ミセスロビンソン(アン・バンクロフト)と知り合い、
誘惑され、ついには深みにはまってしまう。

彼はやり場のない青春期のエネルギーを経験豊かな女性との情事で紛らわせた。

一方、ベンの両親の意向により、ベンはミセス・ロビンソンの娘エレーン(キャサリン・ロス)と
出会い当初全く乗り気ではなかったが、やがてエレーンが自分の理想の女性だと気付く。

しかし、 ミセス ・ロビンソンの嫉妬と策略は、エレーン をベンから遠ざけ
更に、カールという青年との結婚を、勝手に取り決めてしまう。

しかし、すでに時は遅く彼女は別の人との結婚式の日が迫っていた…。

⇒ 「卒業」の有名なラストシーン

心理テクニック

・人は希少性のあるモノにほど、価値を置きやすい

・人は、得る可能性よりも失う危険性によって動かされる

・人は自由を制限されるほど、自由に執着するようになる

・人は希少性によって簡単に価値観を操作されている



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