権威とは?【人を動かす】

今回は、自動反応(半強制的に思考停止させるテクニック)のうちの
好意のルールに続く権威をご紹介します。

権威の威力

1963年、スタンレー・ミルグラムというアメリカの心理学者が
後に「アイヒマンテスト」と呼ばれる有名な実験を行いました。

参加者2名を「教師」役と「生徒」役に分け、それぞれの役割を与えます。

事前に時間をとり、「生徒」に「組み合わせ問題」を記憶させます。

そして、「教師」が「生徒」に問題を出し、その問題に間違えるごとに
「生徒」に電気ショックを与える、という内容でした。

しかも、間違いを重ねるごとに15ボルトずつ電力を上げていくという
なんともサディスティックな実験です(最高450ボルト)。

「罰(電気ショック)が学習や記憶に及ぼす影響を調べる」と
名目上の理由を言って40名もの参加者を募ったミルグラムでしたが、

彼の本当の狙いは「人はどの程度まで苦痛を与えようとするか」を
調べるものでした。

こんな、人間のサディスティック性を測る実験をしようとするなんて
ミルグラムってマゾスティックな性格だったのでしょうか?笑

ちなみに、真の狙いが「教師」側の反応を見るためのものだったので
「生徒」役は、実はサクラ(実験者の一人)でした。

人はみな、サディスティックなのか?

この実験の手続きを事前に読んだ、精神科医たちのほとんどが
最高の450ボルトまで罰を与えるサディスティックな人間は、1%から2%程度
どんなに多く予想した人でも、せいぜい4人に1人だろうとのことでした。

しかししかし、おおかたの予想に反して40人中25人(62.5%)の
「教師」が、最高の450ボルトのスイッチを押したのです。

しかも、「生徒」は電圧が上がるごとに苦痛に悶え暴れ
情けと実験からの開放を求めていたのにも関わらず、です。

残りの「教師」15人も、「生徒」がどんなに苦しむ姿を見せようとも
300ボルト以上のスイッチを押していました。

さて、彼らはみな、サディストだったのでしょうか?

それとも、「教師」役を演じるうちに
参加者たちは歯止めが利かなくなったのでしょうか?

ちなみに、後の実験で男女差による結果に違いはありませんでしたし
参加者はすべて、パーソナリティテストで心理学上も「正常」と
判断された人たちです。

権威に従う人間心理

もし、ミルグラムがサディストだとしたら
きっと、この実験結果にウハウハだったことでしょう 笑

しかし、どうやら彼はサディストではなかったようです。

というのも、この実験からかなり示唆の富んだ結論を導き出したからです。

彼がこの実験で得た結論は、こうです。

「人は、権威者の命令にとにかく従おうとする」

つまり「教師」は、「生徒」が苦しむ姿を見て良心を傷つけながらも
「実験を続けましょう」と言うミルグラムの
「イェール大学教授」という権威に従ったのではないか、ということです。

この結論には裏づけがあります。

後の実験で、「生徒(サクラ)」とミルグラムの立ち位置を替えました。

「生徒」が苦しみながらも「続けてくれ!」と懇願し(ドSか! 笑)
その一方で、ミルグラムが「やめましょう」と提示するようにしたのです。

すると、面白いことに「教師」役の参加者たちは
ミルグラムの「やめましょう」という提示に従って実験を中断したのです。

権威の威力おそるべし、です。

あなたも相手が「社長」や「部長」というだけで
身構えたり緊張したりすること、ありませんか?

だだし、「医師・教授・弁護士・会計士・政治家・教師」などという肩書きだけで
人間性までは決まりませんから、くれぐれもご注意を…

ザ・心理テクニック

・人は権威を持つ相手にほど(無条件に)従いやすい

「肩書き」は、その人の人間性までを表すものではない

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