津波から逃げない人の3つの心理とは【社会的証明】

東日本大震災から6ヶ月が経った10月2日に、
NHKスペシャルで津波がきたときの人の心理を究明していました。

この放送をご覧いただくと、
万が一、あなたが危機に瀕したとき、
いかにバイアス(勘違い、先入観)がかかってしまうのか、
客観視できる(気づく)ことでしょう。

その約50分の動画は、以下でご覧いただけます。

⇒  『NHKスペシャル「巨大津波 その時ひとはどう動いた」』

見る時間がない人もいるでしょうし、
当然、動画自体が削除されることもあるかと思いますので、
カンタンにご紹介します。

津波から逃げられない3つの理由

なぜ、東日本大震災では、
「津波の被害」があれほど出たのか?

それもそのはず。

7割もの人が自宅から逃げていなかったからです。

東日本大震災のような危機的状況に人が陥ると、
次の3つの行動心理が働きます。

(1)正常性バイアス
(2)愛他行動
(3)同調バイアス(集合的無知)

まず、一つめの正常性バイアスとは、
平たく言うと「私に限っては大丈夫だろう」という、
根拠のない自信
です。

人は、危険を感じると強いストレスを感じます。

しかし、強いストレスはできるだけ避けたいので、
無意識のうちに、危険を見て見ぬふりしてしまうのです。

番組では、2002年に韓国で起きた
地下鉄火災を例に挙げています。

あきらかに煙が充満した危険な状況でも、
「しばらくお待ちください」というアナウンス(安心材料)を
盲目的に信じた結果、逃げ遅れた人が多数出た事故です。

このように、私たちは、危険が迫ったときには、
不安材料よりも安心材料を高く評価してしまうのです。

そして、二つめの愛他行動とは、
危機的状況に直面すると、自分の命を差し置いてでも
他者を助けようとする心理
です。

高齢者の多かった地区では、
多くの人が他者を助ける過程で命を落としたそうです。

番組では触れていませんが、
おそらく親和欲求が刺激されたからかも知れません。

親和欲求とは、
「だれかと一緒にいたい、親しくなりたい」という欲求で、
親和欲求は、不安や恐怖を感じるほど刺激されます。

※参考
⇒ 『親和欲求とは』

「震災時に他者を助けるということは、美談ではありますが、
(中略)私たちは、この事実を教訓にしないといけない」

という東京女子大学の広瀬弘忠名誉教授の言葉には、
私も考えさせられました。

最後に、3つ目の同調バイアス(集合的無知)とは、
少数の意見より多数の意見を重視してしまう心理です。

たとえ、あなたが参考にしている多数の意見が間違っていても、です。

「大津波が来るぞ!高台に逃げろ!」

と、誰か一人が叫んでいても、
周りの多数の人間が平気そうな様子だと、
間違った多数の意見を重要視してしまい、
正しい少数の意見をデマやウソのように扱ってしまうのです。

まるでオオカミ少年のように…

この心理は、社会的証明という、
人間の行動に深く根付いた心理です。

※参考
⇒ 『人を動かす7つの武器【社会的証明】』

自分の心の声が聞こえていますか?

人は、危険が自分の身に迫ると、
普段では考えられないような心理状態になります。

(1)正常性バイアス
(2)愛他行動
(3)同調バイアス(集合的無知)

このような心理状態に陥ったときに、
「自分は今、バイアスにかかっている」
と気づくことができれば、
理性の力で行動をコントロールすることができます。

つまり、適切な行動をとれる可能性が高まります。

逆に、自分の心理状態に気づくことができなければ、
本能(無意識)のまま行動してしまいます。

その行動次第では、
あなたの命に関わる結果になるかも知れません。

危機的状況で自分の心理に気づくためには、
どのような心理状態になりやすいかを、まずは知ることです。

そして何より、「自然災害には想定外がつきもの」と肝に銘じ、
避難経路の確認や防災グッズの準備を怠らないことが大切ですね。

まとめ

・危険が迫ると、人は普段では考えられない心理状態になる

正常性バイアス愛他行動同調バイアスを知る

・普段から、多数の他者より自分の心に耳を傾ける

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